環境
KOBASHIは、事業活動の環境負荷を軽減し、持続可能な経営基盤を構築していきます。
使用電力を100%再生エネルギーへ
電力由来のCO2排出量をゼロにし、脱炭素社会の実現を目指す。
使用電力は100%再生エネルギー
2021年10月1日より、岡山本社全体(工場及びオフィスエリア)の使用電力をバイオマス発電、太陽光発電や水力発電などを活用した再生可能エネルギーに切り替えました。これは、 岡山県内の工場では初めてとなる取り組みです。工場の年間使用電力のすべてを再生可能エネルギーに切り替えることで、電力由来のCO2排出量がゼロになり、全体として60%の削減になリます。 コスト面では割高になリますが、企業として社会的責任を果たし、環境負荷の少ないサステナブルなものづくりの実現を目指します。より豊かな人々の生活および地球を次世代に繋ぐため、KOBASHIグループの 地球規模の課題解決への取り組みは続きます。
【関連記事】岡山県内の工場初 工場の使用電力を100%再生エネルギー化
https://www.kobashiholdings.com/2021/10/01/499/本社周辺を緑化し豊かな緑の美しい景観に
緑化は地球温暖化対策にもなり、地球を耕す活動の一環となります。
本館前の駐車場緑化
駐車場の緑化は、企業としての社会貢献のひとつといえます。ヒートアイランド現象の緩和を目指す活動は、周辺地域への貢献に繋がります。また駐車車両の車内温度の上昇が抑えられ、 快適に利用できる効果もあります。
●施工完了:2021年10月/緑化敷地面積:500㎡
社員寮周辺緑化
社員寮前の駐車場と周辺の敷地を全面緑化し、来社されたお客様や、寮を利用する社員たちの憩いの場に。1,000㎡を超える芝生がCO2削減に貢献します。
●施工完了:2021年10月/緑化敷地面積:1,060㎡
本館の屋上緑化
屋上の緑化は、直射日光から守られ、温度差による膨張・収縮の防止効果で建物の長寿命化が期待できます。加えて冷暖房コストを削減し、CO2排出量の削減にもつながります。
●施工完了:2021年9月/緑化敷地面積:240㎡
KOBASHIの製品開発に使用される設備は
地球環境にやさしい設備を使用して作られています。
エネルギーの有効使用率
工業炉は電気炉と燃焼炉に大きく分けられます。そのうちの燃焼炉は、石油や天然ガスなどの燃料を、空気を使って燃焼させることで高温の空間を作り、対象物を加熱します。 その時に使用されるエネルギーの有効使用率は35%ほどで、残りの65%は燃焼排ガスとともに大気中に放出され無駄になっていました。地球温暖化防止の観点から、その熱利用率の低さが問題視されており、 その問題に対し、高性能工業炉の開発が進み、省エネ効果の高いリジェネバーナーが誕生しました。KOBASHIでも、「地球を耕す」の理念から地球温暖化対策を行うため、熱処理炉に省エネ効果の高いリジェネバーナーを導入しています。
熱処理工程はリジェネバーナーを使用
リジェネバーナーとは、効率よく排熱回収を行える燃焼加熱システムです。燃費の向上効果が高く、工業炉において、省コスト、省エネルギー及びCO₂削減が期待できます。一般的に、圧延加熱炉・鍛造炉・ 熱処理炉・溶解炉・焼成炉・脱臭炉等の比較的高温の炉に採用され普及しています。KOBASHI耕うん爪製造工程の熱処理炉は、このリジェネバーナーを採用しています。
リジェネバーナーの仕組み
2個(A、B)のバーナーを1セットとし、燃焼と排気を短時間に交互に切り替えて使用するものです。Aバーナーが燃焼している間は、Bバーナーが加熱された空気を吸気し、蓄熱体を加熱します。次に、 上記工程で加熱されたBバーナーの蓄熱体に、常温空気を通し予熱します。そして予熱され高温になった空気を使ってBバーナーを燃焼させます。もともと高温の空気を燃焼させるので小さい火力でも炉内の 温度を維持することができます。この燃焼と蓄熱を一定時間で切り替えて使用します。つまり、今まで外に排出され無駄になっていた熱を再利用することで、従来よりも小さい火力(省エネルギー)で熱処理炉を稼働でき、 その結果CO₂削減も実現しています。
※VOC:大気中で気体になる有機化合物の総称。光化学オキシダントやSPM、PM2.5の大気汚染物質の原因の1つ。光化学オキシダントが大気中に拡散されずに留まった状態のことを「光化学スモッグ」が発生しているという。
さまざまな塗装方法
塗装方法には、塗料を吹き付ける「吹き付け塗装」や塗料につけて塗る「ディップ塗装」などその他にもさまざまな塗装方法があります。塗料を使う塗装方法は大気汚染の原因となるVOC※を発生させ問題となっています。 実際、国内VOC排出量合計の40%近くを、塗装に使われる塗料が占めています。KOBASHIでも以前は、有機溶剤を使った塗装を行っていましたが、環境に悪い物質(シンナー等)を含んでいたことや、塗料のロスによる資源の 無駄、塗料塊ができたりする品質面などを考慮し、粉体塗装を導入しました。
製品の塗装は粉体塗装を採用
100%粉末状の塗料を使用して塗装する環境にやさしい塗装方法です。粉末状の塗料を被塗物に静電気を利用して付着させ高温で焼付乾燥を行い、塗装を行います。KOBASHIの耕うん爪はこの粉体塗装によって塗装されています。
高品質で人体や環境に優しい粉体塗装
粉体塗装は、シンナーなどの有機溶剤を使用していない粉状の塗料を使用します。そのためVOC※がほとんど発生しません。また粉体塗装の塗料には有機溶剤が用いられていないため、 塗料成分が揮発して変質することがない塗料の回収再利用が可能となります。粉体塗装は静電気で塗料を付着させそれを加熱して定着させるため、厚膜塗装になり塗膜は柔軟性を有しているため温度変化などにより 伸縮しても、ひび割れしたり、剥がれたりするということを防ぐことができます。さらに塗装前に汚れや油を落とすと同時に表面に凹凸をつけることで、塗料が入り込みより剥がれにくくなり錆にも強い効果を発揮します。